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永石 隆二; 井上 将男; 日野 竜太郎; 小川 徹
Proceedings of 2014 Nuclear Plant Chemistry Conference (NPC 2014) (USB Flash Drive), 9 Pages, 2014/10
福島第一原子力発電所事故では破損した原子炉施設の冷却のために海水を使ったため、スリーマイル島原子力発電所の冷却水喪失事故とは異なり、事故後に発生した汚染水に海水成分が含まれた。これに伴い、腐食や水素発生と密接に関係する、海水の放射線分解の反応計算がいくつかのグループによって行われたが、それらは1次収量や放射線誘起反応の塩濃度依存性(塩効果)を考慮していないため、広範囲の塩濃度に対して適用できない。そこで、本研究では、1次収量の塩効果を示す定常照射実験の結果、並びに反応の塩効果を示すパルス照射実験(パルスラジオリシス)の結果をもとに、海水の希釈及び濃厚系での放射線分解挙動に関する考察を試みた。
小河 浩晃; 佐分利 禎; 木内 清
JAERI-Research 2000-055, 57 Pages, 2000/11
本研究では、水素脆性に対する抵抗性の高い被覆管やライナー材選定の観点から、代表的な金属材料と水素の相互作用に関する基礎検討を行った。その抵抗性は、実用温度での水素の溶解度に依存する。水素の溶解度は、hcpfccbccのように結晶構造に大きく依存し、拡散係数とも相互関係を有することがわかった。高純度の高融点金属では、bcc系金属の方がhcp系よりも水素脆性に対する高い抵抗性が期待される。fcc金属材料では、水素圧力と温度に依存した統計熱力学的な溶解挙動を示す。しかし、最大溶解度がbcc系金属と比較して低く、過剰な水素が格子欠陥にトラップされる。熱中性子断面積の低いNbは、核変換反応により多量の水素を生成しやすいオーステナイト合金等の被覆管材の水素脆性防止用ライナー材として有用と考えられる。
勝村 庸介*; 石榑 顕吉*
PNC TJ1602 95-003, 172 Pages, 1995/02
高レベル廃棄物の地層処分における健全性の確保のためには地下水の化学環境の把握が重要で、化学環境に及ぼす重要な因子として地下水の放射線誘起反応の検討が必要となる。本研究は地下水の化学環境への放射線影響の研究の第一歩として、水および、地下水に含まれる主要成分の放射線効果を、これまでの放射線化学分野で蓄積された知識を整理し、生ずる化学反応と、それらの反応速度定数などのデータベースを整備することを目的としている。さらに、これに基づき典型的な条件下でシミュレーションを行うとともに、今後、研究すべき反応や実験について検討した。特に、実験データの蓄積とシミュレーションとの比較が必要と結論された。
高柳 敏幸
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 68(3), p.764 - 770, 1995/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Chemistry, Multidisciplinary)レーザー誘起反応K+NaCl+hKCl+Naについて共線衝突のみを考慮した量子力学的な計算を行った。シュレディンガー方程式はR行列法によって数値的に解いた。量子的な反応確率は反応中間体生成のため多くの共鳴構造をもつ。量子論の結果をホッピングトラジェクトリーの結果と比較した。トラジェクトリー法は反応確率の並進エネルギー依存を正しく与えないが、ラングウ・ツェナー近似は定性的には正しいレーザー波長依存性を示すことがわかった。これらの結果からレーザー誘起反応は、基底状態での反応K+NaClKCl+Naと、基底状態と励起状態間の非断熱遷移の2段階に分けられることがわかった。
永目 諭一郎; 中村 由美*; 高橋 正人*; 未木 啓介*; 中原 弘道*
Nuclear Physics A, 486, p.77 - 90, 1988/00
被引用回数:20 パーセンタイル:73.25(Physics, Nuclear)He誘起核反応における前平衡過程を調べるために、Co、Ag、Ta及びBiをターゲットとしてHe照射を行ない、反応生成物の励起関数及び平均反跳飛程を求めた。その結果、励起関数の形や飛程のデータから特に(He、n)反応で前平衡過程が顕著に現れていることがわかった。更に、(He、n)反応の励起関数の高エネルギーテールの傾きからハイブリッド模型に基づいて、反応の初期励起子数nを求める新しい方法を提案した。
今井 久; 藤井 貴美夫; 野村 真三; 黒沢 武; 佐々木 泰一
JAERI-M 9166, 15 Pages, 1980/11
本報告は原子炉用黒鉛材料のガンマー線照射下におけるヘリウム中水蒸気による腐食反応試験に関するものである。4種類の黒鉛材料7477、7477PT、IG-11、及びSM1-24について、1.2510R/hrのガンマー線照射下、30~242C、水蒸気濃度6000~23000vpmで腐食反応速度は2.3~3.710g/g・hrと非常に小さな値であった。放射線によって誘起される反応速度と黒鉛材料の比表面積、気孔率及び含有不純物との間に関連性を見出すことはできなかったが、類似の組織構造をもつ7477と7477PTの反応速度は同じ位の大きさであった。また、放射線誘起反応速度の温度依存性及び水蒸気濃度依存性はともに小さく、反応の活性化エネルギーは約1Kcal/mol、反応次数は0.16であった。以上の実験結果に基づき、放射線誘起反応の影響を推定した。
今井 久; 藤井 貴美夫; 野村 真三; 黒沢 武; 佐々木 泰一
JAERI-M 8848, 21 Pages, 1980/05
4種類の原子炉用黒鉛材料について、Co-60ガンマー線照射下の酸素による酸化反応速度を、25~204Cの温度範囲、3.8~12.510R/hrの線量率範囲で調べた。反応ガスには純粋酸素以外に空気とヘリウムで希釈した酸素も使用した。放射線照射によって誘起される反応速度は黒鉛材料の銘柄によって殆ど変らず、純粋酸素による反応速度は、1.2510R/hr下で6.6~7.510g/g・hrの範囲にあった。放射線によって誘起される反応速度は反応温度の依存せず、高温における全反応速度の増加によってもたらされることが明らかになった。一方、空気による放射線誘起反応速度は純粋酸素の約40%であり、またヘリウム中0.2~1.0v/o酸素による反応速度は約15%の大きさで酸素濃度で変化しなかった。得られた結果に基づき、原子炉内の腐食反応に対する放射線の影響についても考察した。